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バベルを観た

もう2週間程経ってしまいましたが「バベル」を観ました。

これは来月公開の同作品映画「 バードマン」への予習を兼ねて観ました。

僕の尊敬する菊地成孔さんに「1990年以降の作品の中では間違いなくベスト1」、「監督の才能に嫉妬さえ覚える。」と言わしめた作品。

久々のスクリーンに足を運ぶにはこれ以上御誂え向きな作品は無いでしょう。楽しみすぎる!

話は逸れましたが「バベル」話。





あらすじ


この物語はアメリカ、メキシコ、モロッコ、日本でのそれぞれの物語が交差していく話です。


ロッコのシーン



これは自分の好きな映画の条件、「冒頭で動きが有って心を掴んでくれる。」
を十分に満たしてくれました。

子供がライフルで遊んでいて、遥か遠くのバスを撃ったら乗客に当たってしまう訳ですが、この時点ではバスの様子は分からず子供側からの視点でのみ描かれてます。

「あんな遠くまで届くわけ無いじゃん!」と撃ってみたらバスが止まる。。。

このシーンはゾッとしたし掴みとしてはバッチリでした。

アメリカのシーン



ブラピとケイトブランシェットの夫婦のシーン。

なんだか訳ありの雰囲気だけど、とにかく美男美女過ぎー!

ケイト白いわこれでもか!って位整ってるし「同じ人間とは思えない!!」ってレヴェルの美しさ。

ってそんな事は置いておいて、なんとこの2人が乗ってるバスが先程のバスで有り、銃弾はケイトに当たってしまうのです。


突然の事態に加え荒野を走ってるから周りに病院は無く、近くのバスに乗って居た青年の住む街にUターン。

街に入り医者は居るものの大掛かりな医療機器は無く出来るのは応急処理程度、後は長老的な老婆の寄り添いを受けながら救助のドクターヘリをひたすら待つ事に。

その間、先を急ぐバスの乗客とのイザコザや中々救助が来ない事へのイラつきで村に招いてくれた青年に当り散らしたりもするブラピ。


しかし、この絶体絶命の事態を通し夫婦2人は忘れてた何か?の様な物を思い出し心が通じ合っていくのです。

日本のシーン


日本編の中心人物は菊地凛子さん演じる聾唖の女子高生千恵子とその友達です。

多感な年齢に加え母親を自殺という形で亡くしている彼女は精神的に不安定な様子。

遊びに行っては男性を誘惑してみたり、危なかっしさ全開な感じです。

ある時友達と遊びに行くとナンパされます。

その場でお酒とクスリを服用してハイになりそのままクラブへ。

(レンタルしたDVDが何回再生してもこの後の一部分が止まってしまい見れませんでした。しかし大体前後で分かりました。)

全てを開放してやらかしてしまう友達を尻目に乗り切れない千恵子は孤独感に壊れそうになりながら帰宅します。

この後も千恵子は捜査に来た刑事を誘惑するなど不安定な挙動を続けます。

話の繋がりとしては、モロッコで少年の使った銃は千恵子の父が現地でガイドにあげた物だったという事です。

メキシコのシーン


ブラピの子供とそのシッターの話。

息子の結婚式の日なのに休みが取れないシッターはしょうがなくブラピの子供2人をメキシコに連れて行きます。

楽しく式を終え、甥にアメリカまで送ってもらう道中に事件は起きます。

国境検問で止められる車、飲酒気味なのに加え、メキシコ人の運転手とシッターがアメリカ人の子供を連れているのを不審に思い執拗に調べる警察。

イライラする甥。

そのまま逃走です。

脇道に入り「巻いたら迎えにくる。」と強引にシッターと子供を下ろし走り去る友人。

3人は遭難状態となります。

感想


テーマは旧聖書のこの話の様です。

バベルは『旧約聖書』の「創世記第11章」にある町の名。町の人々は天まで届くバベルの塔を建てようとしたが神はそれを快く思わず、人々に別々の言葉を話させるようにした。その結果人々は統制がとれずばらばらになり、全世界に散っていった。これを背景に、「言葉が通じない」「心が通じない」世界における人間を描く。


自分は吹き替えで観ましたが、原作はそれぞれの国の話でそれぞれの言語が使われていた模様。


しかし僕がこの映画で感じたのは「親子愛の尊さ」です。

各シーンで親と子が出てきます。
(メキシコのシーンもシッターは子供達を実の子の様に愛しています。)

ロッコでは子供が罪を犯し、メキシコでは子供が命の危険に晒され、日本では子供とのギクシャクした関係に心を悩ませます。

アメリカの2人も夫婦仲が上手くいかずそれはそのまま子供へ影響しますし、メキシコの話は2人の子なのでそのまま被害は2人へ及んでいます。



結果は様々ですが、それぞれの親子が様々な問題や危機を迎えそれを乗り越え分かり合いましたました。

ロッコでは兄が警察に撃たれてしまうという悲惨な最後ながら親子の心は通じ合ったと感じました。


日本も千恵子が警察に嘘をついたのは父を庇う為であり最後は2人が抱擁仕合って終わります。

メキシコも無事シッターと子供達は警察に保護されます。


つまり、色んな形で現れた壁を色んな形で乗り越え親子が繋がったと感じました。

なんというか平穏に子供との毎日を送れるのはとても幸せだなと感じましたし、ちょっとした事でその関係や生活が崩れる可能性が有ると危惧しました。

平凡にこそ感謝!とも言えます。




どこかの記事で「この映画は観る側が感じ方を考える映画だ。」と書いてありましたが、僕はこう感じました。

そして、子供を持つ親御さんに是非見て欲しいなと思います。