スモーキー・ブルースカフェ

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「レスラー」感想 。俺の映画だ!

これを書くのがある意味怖かった。
というか、なんて表せば良いのだろう。

個人的には人生ベスト級でした。

大好きなプロレスが題材である上に、その捉え方もバッチリ好み。

しっかりプロレスの裏側を描き、レスラーの大変さを表現していました。




トレーニングで体を作るのは当たり前、美容室で髪を染め、日焼けサロンで日焼け。

全てはリングの上で説得力を得る為。

体一貫、体が商売道具。
ごまかし様が無いのです。

サボれば体は緩み、しょぼくなるでしょう。

ポヨンポヨンの男に強みを感じるか?と言ったらやはり筋肉の方が説得力が有りますよね。

色白より黒くして逞しく!

見た目だって気を使う。強くてカッコイイヒーローなんだから。


そして試合は壮絶。

デスマッチの後控え室でガラスの破片を体から取り除く、その場で縫う。

痛いに決まってます。

これがプロレスラー。

プロですよ!


そして、主人公のランディーラム。

何処までも不器用な男。

職場ではうまく客に振る舞えず、気になる女にもうまく振る舞えず、終いには1人娘にもうまく振る舞えない。

それでも一生懸命もがくから何故か惹かれる。

そして、娘とはうまくいき始めるんだけど、そこで酒と女絡みでまた失敗。

娘の信頼はパー。

全てを失ったラムは心臓発作を起こしてドクターストップがかかってるにも拘らずプロレスのリングに再び上がる事を決意!

毛を自分で染め、リングに向かうラム。

そこに駆けつけるヒロイン。


10年前に名勝負を繰り広げた元ライバルとのビッグマッチ。

試合中発作が起きかける、相手も異変に気付き、もう終わりにしようと語りかける。

でも、これでは客が納得しない!とフラフラのラムはトップロープに!!

飛ぶ前のラムの表情が脳裏に焼き付いてる。

哀愁と覚悟、涙。

プロラスラーしか出来ない、リングしか居場所が無い男の生き様。

最期。

そこからエンディングの曲(The Wrestler / Bruce Springsteen

完璧なラスト。

よく言われる表現だけど、「これは俺の映画だ!」

感情移入と愛が止まらないよ。

良いものを観ました。

映画の素晴らしさを、そしてプロレスの素晴らしさを完全に教えてくれた一本です。