スモーキー・ブルースカフェ

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ブラックスワンの感想

もう暫く経ってしまいましたが。

公開当時から微妙に気になってたんですが、女性が主人公でバレエが題材という事でなんとなく気が引けてました。


ところが個人史を塗り替える位感動した「レスラー」と同監督であり、更には姉妹作という事で即iTunesレンタルしました。




感想


元は「レスラー」と1つの映画にしたかったらしいです。

レスラーとバレリーナ、何ともミスマッチですが面白い気もします。

レスラーを観た直後、本作を観ながら、どこら辺がリンクするのかな?共通点は有るのかな?と考えながら観てました。

レスラーがプロレスラーのハードで悲愴な生活と熱くて温かい男世界の話に対して、ブラックスワンは厳しくてピリピリしたバレリーナの世界に女世界のゴタゴタも絡むネチッとした感じ。

言わば真逆です。

なんと言うか、語弊を恐れず言えば「男で良かったー。女の子大変そう。」
と思いましたし、「プロレス最高!!」とも思いました。

相手を引き立たせ気遣う「プロレス」そして「レスラー」に対し、「ブラックスワン」はどちらかというと相手を蹴落としてトップの座を奪うという構図でした。(主人公のメンタル面が関与して過剰な妄想も含む。)


この正反対さはある意味セットで観ると面白いです。

そしてこの真逆な二つの世界、展開がラストシーンで交差します。


「レスラー」のラストシーンは平均的な人の10分の1程しか映画を観てない僕の中でですが、映画史に残る感動でした。

まあ、最近いつになくプロレス熱が熱い上に、プロレスの素晴らしさを語ったり聴く機会が多いと言うのも原因として有りますが。

言わば病気も含め超現実的なレスラーのラストに対し、ブラックスワンのそれは妄想的に引っ張りに引っ張られた伏線の回収とされる「オチ」的ラスト手前であり、レスラーを観てラストに感銘を受けてないと自分の様な「交差!」的なカタルシスは感じられないかもしれませんね。


と、どうしてもレスラーとの対比で話してしまいます。

観るキッカケがそうだったので観方もそうなってしまいました。


最後に単体としての批評を少し。

主演のナタリーポートマンは言うまでも無く美しいですし 、普段目にすることの無いバレエ、そしてバレリーナの世界は高貴な感じで観ていて気持ち良かったです。

神経質でウブな主人公は可愛らしかったし。お母さんの監視が大変そうでした。

ホラーな場面はウゲッ!としましたが、最後まで現実なのか?現実じゃ無いのか?と考えさられる所は良かったですし、ブラックスワンになり切るナタリーはタマフルで言われてた様にグレートムタの様でした。笑

まあ、善と悪を演じさせたら世界でも武藤敬司、グレートムタに勝る者は居ないでしょうし、監督もあれだけプロレスに精通しているのですから武藤、ムタの事は知っているでしょう。

と言うわけでこれはバレリーナバージョンのグレートムタになる為に主人公が苦しむ映画!という解釈で良いでしょう!なんてね。

さあ、女子レスラーの誰か!

ブラックスワン衣装とペイントで毒霧を吹きなさい!!!